アメリカでの差別問題
今回のテーマはアメリカでの差別問題です。アメリカにおけるアフリカ系人種への偏見については昔からまだ根強く残っている部分はあると思いますし、最近では白人警察が黒人容疑者に対しての暴力、発砲がとても話題、問題になっていました。本当にいつ暴動が起こるのだろうか、、と思う位、深刻で根深い問題です。
そして、トランプ大統領の不法移民の国外追放、数か国からの入国拒否等は差別だ、とアメリカ中で反対の集会が行われました。
日本でも、アメリカでの黒人差別、トランプ大統領に関しては、ニュース等でも耳にする事もあるかもしれませんが、では私達アジア人は一体どうなのでしょうか?
先日、ユナイテッド航空がオーバーブッキングの為にベトナム人ドクターを引きずり下ろした事件があり、結局ユナイテッド航空が恐らく何億円と支払って和解されたのではないかと報じられました。
そして、引きずり降ろされたのがアジア人だった為に、アジア人による抗議があったというニュースもありました。
はい。アメリカでの対アジア人差別もあると思います。というか残念ながらあります。
今回は初の動画を3つアップしてみます。どれもアメリカにおけるアジア人差別を象徴した様な動画です。シリアスな問題ではありますが、ちょっとおもしろい内容なので、楽しみながら理解してもらえたらと思います。
アジア人奥さんはベビーシッターに間違えられやすい!
この動画はもしかしたら日本でも知られているかもしれませんが、もし知らなければちょっとかわいらしいので、是非ご覧ください。
イギリスBBCニュースの生放送中に自宅からインタビューに対応する方の部屋に娘と赤ちゃんが侵入してきて、お母さんが慌てふためいて連れ出した映像です。
子供達がとっても可愛いのと、お母さんの慌てぶりがちょっと笑えますよね。この男性の方もバツが悪い様に何度も謝っていましたが、この動画を見て「ああ、面白かった!」では済みませんでした。。
このお母さんの事をベビーシッターと勘違いしてコメントする人が続出。確かに私も最初見た時は、「ああ、このベビーシッターさん、可哀そうに。後で怒られるかな。。」と正直思いました。
そうです。アジア人妻はベビーシッターに間違えられやすいのです。これはある種のステレオタイプみたいな感じでしょうか?白人が黒人、メキシコ人、アジア人をベビーシッターとして雇う。白人の方が立場が上である、アジア人を下に見ている、、みたいな感じでしょうか。
アジアンアメリカ人に対してよくありがちな差別
これはアメリカ生まれのアジアンアメリカ人に対しての差別を逆に白人のアメリカ人に対して反撃する、というとっても面白かった動画です。
内容は、白人男性がアジア人女性に、英語が上手だね。どこから来たの?彼女はサンディエゴから来たのよと答える。
男性は、そうじゃなくて、ルーツはどこから?と。女性はおばあちゃんがソウルから来た。それを聞いた男性は自分が知っているアジアをミックスした態度を取り始める。
馬鹿にされていると思った女性は男性に対して、あなたはどこから来たの?と聞き返し、男性がサンフランシスコから来たれっきとしたアメリカ人だ。あなたとは違うよ、みたいな態度。
女性が、じゃー、あなたはネイティブアメリカン(インディアン)?と聞き返すと、男性は戸惑い、祖父母がイングランドから来たと思う、と答えると、女性はお前もルーツは一緒の移民じゃないか!みたいな感じで反撃に出る、という。。
なんとも面白い女優さんだな、、と感心する演技でした。
さて、私は仕事で白人の方と接する事がとても多いのですが、この動画の様に「あなたは元々どこから来たの?」と何回ともなく聞かれた事があります。
私の場合は実際には日本生まれの日本育ちで、大人になってからの渡米のバリバリの日本人の為、その質問に対しては全然問題ないのですが、アメリカ生まれ育ちのアジア人の場合、完全にアメリカ人として育ってきたにも拘わらず、「どこから来たの?」「英語が上手だね?」ってしょっちゅう言われたら、同じアメリカ人なのに別物扱いされているみたいで、さすがにむかつきますよね。
全然大した差別じゃない様にも取れるかもしれませんが、アジアンアメリカ人にとっては、それだけではなく、小さい時からマイノリティーとして育ってきたので、子供時代にいじめ的な問題にあった人も少なくないのではないかと思います。
英語が話せないアジア人を馬鹿にしまくるいたずら番組
これは”What would you do?” 「あなたならどうする?」というアメリカの人気番組からです。この番組は結構シリアスな問題にぶつかっていて大人が見て、怒りを覚えたり感動したり、大人が楽しめる番組です。
今回は英語を理解出来ないという設定のアジア人ネイリストを仕掛け人の客がボロボロにけなして、周りの人はどうするか?という内容です。
仕掛け人がアジア人ネイリストをけちょんけちょんに言っていると、周りの人は悲しんだり、怒りをあらわにしたり。
実際にアメリカのこういうネイル、ペディキュア店やマッサージ店はアジア人女性がサーブしているお店がとても多いです。
中には仕掛け人の様にどうせ英語が話せなくて、不法移民として働いているからこういう仕事をしているのだろう、と心のどこかで思いながらアジア人からサーブを受けている白人女性はいるのではないでしょうかね。。
この番組は他にもイスラム系、メキシコ人への差別、子供への虐待、盗難現場に遭遇、ゲイ差別等起こりうる沢山の問題に切り込んでいて、とても面白いです。
まとめ
恐らく、「へ?アジア人が差別にあう?いやいや、でも私達日本人は別でしょう?日本人は世界中で好かれているはず!」と思われる方もいらっしゃるかと思いますが、「いえ、アメリカでアジア人(日本人も勿論含む)差別はありますよ!」と言えます。
逆に考えて、今でこそ外国人を日本でも普通に見る事が出来ますが、まだまだ田舎の方だと外国人を変な目で見てませんか?いや、東京でもまだ全然あると思います。
結局マイノリティーが差別を受けやすいとは思いますが、アメリカでも同様にアメリカ中部等の白人がメインの州等では特に差別はあると思います。
アジア人は数学が得意、毎日米ばっかり食べている、背が小さくて、眼鏡かけて、集団で行動して、ひそひそ話して、文句を言わない、英語が話せない等のステレオタイプはまだまだ残っていると思います。
アジア人は黙って我慢する、と思われがちなので、おかしいと思ったら抗議する様にしています。アメリカでアジア人だからという理由でなめられたくない!という思いがアメリカに来てからとても強くなりました。
勿論、白人と戦う!という意味では無く、彼等とも上手くやって行く、フレンドリーに接する事をベースとして、理不尽な事には誰だろうと意見を言う、という意味ですので。
皆さんもアジア人として日本人として強く生きましょう!
最後にTwitter@tomitainusaではアメリカの日常の事、仕事の事、そして小売業の事等を呟いていますので、ぜひフォローしてください。