私は29歳の時に渡米して来ました。
社会人になってからの渡米、留学をした事自体とても良かったと思いますが、渡米後に随分と遠回りしてきたとも感じています。
あの時こうしておけば、今こんなに苦労してないのにと思う事があります。
そんな私が実際にしてきた失敗と反省を踏まえて、アメリカでの社会人留学のススメを5つを明記していきます。
今後、社会人の方でアメリカに留学を考えている方の参考になるはずです。
1:社会人は留学後の方向性をある程度明確にしておく
留学後にワーキングビザで仕事がしたいのか?OPTで1年だけ働きたいのか?
永住権が欲しいのか?
もしくは直ぐ帰国するのか?
ある程度、留学後の事を考えておく必要があります。
何故ならば、ビザの問題が生じてくるからです。
もしH1(ワーキング)ビザで働きたいのであれば、その条件に満たさないといけません。
例外もありますが、基本は4年大学卒業かそれ以上の学位が必要。
さらに、その学位の内容と仕事内容が一致しないといけません。
H1 Visa:ワーキングビザの応募が毎年4月1日からスタートするので、そのタイミングも渡米前に計算しておかないといけません。
もし、グリーンカードも視野に入れているのであれば、大学院のマスター学位だと申請から約1-2年で取得可能ですが、それ以外のカテゴリーになると4-7年位かかる可能性があります。
そう考えると、大学の学位はとっておいた方が良いのか、大学院留学するのか、もしくは語学学校、コミカレからステップアップしていくのか。
雇用ベースでグリーンカードを取得した記事です。
アメリカに住みたいと漠然と思われる方は多いと思います。観光旅行ならば問題ありませんが、ロサンゼルスやニューヨークの様な大都市でさっそうと仕事をしたいな。。ハワイの様な素敵な場所で家族との時間を大切にしながら仕事をしたいな。。[…]
逆にもう後数年は日本の会社で頑張るのか等、ある程度の計画性が必要になってくると思います。
社会人になってからの留学では、とりあえず今の忙しい仕事や日々から一旦離れて、留学してみて、その後は学校が終わってから考えよう等という事は言っていられません。
「卒業後に日本に帰って就活しよう!留学してきたという経歴で書類審査では優位になるし、英語力を活かして外資系に就職出来るだろうな、」等と安易に考えていたら、結局望む各企業には全く就職出来ないかもしれません。
今や留学といっても、ある程度のハイレベルの留学内容でないと、珍しくも重宝される物でもないですから。
もし大学院で専門職を学んで、日本の望む分野で即戦力になるのであれば、留学経験を活かして、すんなりと就職出来るかもしれません。
しかし、語学学校や、コミカレレベルだと、逆に留学で空いた2~3年がネックになってくるかもしれません。
新卒ではなく、実践を求められる転職組に入るので、浅い内容の留学だと、企業の望む転職枠とはかけ離れた物になるかもしれません。
もし、卒業後直ぐに日本に帰って就職をする、という計画ならば、その留学を絶対に意味のある物にしないといけないので、帰国後の就職の事も考えて留学内容を吟味する必要があります。
2:語学学校からは出来るだけ早く脱出!
語学学校にはとにかく10代、20代前半の人達が多い。
高校卒業後に来た人、大学を休学や夏休みの間だけ来ている人等がメイン。
私は当時29歳で語学学校に所属して、非常に浮いていた様に思います。
渡米前の計画では、語学学校に2か月だけ通って、その後はコミカレに入学して、ファッション業界で働く為にその学位を取るか、もしくは1年位で大学院に入学するか、と予定していました。
しかし、結局最初の語学学校に2か月の後、他の語学クラスに2か月の計4か月間通いました。
やはり、若い学生の子や学生上がりの子が周りにいると、その子達からも影響を受けてしまいます。
とりあえず、アメリカで数か月楽しい経験をして、日本に帰国しよう、という若者は多いです。
また、語学学校だと、どうしても緩い環境の為、その波に乗ってしまう可能性があります。
私が通った語学学校では、社会人の時の経験、厳しさを忘れてしまう位の緩さがありました。。
郷に入っては郷に従え(苦笑)、の様にその緩さに流されてしまう物です。。
社会人留学生は早く、語学学校は立ち去る様にしてください!
3:日本人が多い都市は避けて学生時代はアメリカのド田舎を検討
語学学校、コミカレと共に日本人は非常に多いです。
特に私の住んでいるロサンゼルス、オレンジカウンティーは非常に多いです。
日本人とばかりつるまない様にしないと!と思ってはいても、ついつい異国の地で、言葉の壁も高く立ちはだかっていると、どうしても日本人に近寄っていってしまうし、同様に彼等からも近寄ってきます。
そうです。。つるんでしまうのです。
絶対につるまない!!という強い意志の下、行動出来る人ならば、問題はないかもしれませんが、やはり東海岸、西海岸のメジャー所では無く、アメリカ中部等の比較的日本人の少な目な場所に留学した方が絶対に良かったな、、と今でも思います。
勿論、それに伴って最初に辛い思いを沢山するでしょうが、どっちみち遅かれ早かれ、辛い思いをするのであれば、最初に集中的にしておいた方が、後々楽になります!
もし、留学前に戻れるならば、モンタナとかミズーリーの片田舎のコミカレからスタートして、就職時にロサンゼルスやニューヨークの都会に引っ越してくる予定を立てると思います。
4:英語力コミュニケーション力を高める
私は大学院も考慮に入れていた為に、語学学校時代に大学や市の図書館で黙々と勉強をしていた時期があります。
一方、20代前半の大学を休学していたある若者は、経験の為に渡米してきたので、他の国から来た語学学校生も交えて、毎日の様に遊びに行っていました。
当時、私は「フラフラと楽しそうにな。。俺にはそんな事している暇がないからな!勉強、勉強!」と思っていましたが、ある時に気づいたのです。
私は英語でのコミュニケーション力が全く身についていなかった事に。。
勉強だけでは、コミュニケーション力が付くわけがありません。
一方、その若者は粗削りながらも他の国の子達とコミュニケーションがちゃんととれていたんです。
失敗しても、とにかく英語で人とコミュニケーションを日々取っていく事が非常に大切だった事を痛感しました。
アメリカで生きていくには必須ですからね。
これも早い時期に苦労してでも力をつけておくべき事でした。
アメリカだけとは限らず、行けるのであれば、海外旅行も頻繁に行って、日本人以外の人達と実際に触れ合い、簡単な挨拶程度でも話し合って、コミュニケーションを付けるのも、とても有効です。
単なる観光旅行で良いので、その旅行中に現地の人と出来るだけ触れ合う経験を積んでおき、日本人以外の人と話しする恐怖や不安を釣り除く訓練になります。
5:渡米前に英語力を出来るだけアップさせておく
1:オンライン英会話
前述の外国人とのコミュニケーション力は渡米後に学べる物ですが、渡米前は英語の基礎を磨く必要があります。
私は渡米前には、英語単語や文法等の英語の基礎を勉強していましたが、それだけでは語学学校でもホームステイ先の人達との英語での会話はほぼ出来ませんでした。。
勿論、英語の基礎を勉強する事自体は大切な事だとは思いますが、やはり会話力はアメリカで生活する上で必須ですよね。
そこで、渡米前に会話力を出来るだけ付けて、最低でも日本人以外と英語で会話する事に慣れておきましょう。
しかし、中々周りに英語を話す人、会話力を勉強出来る人は多くはないと思います。
そこで、お勧めなのは、オンライン英会話です。
オンライン英会話はとにかく実践的な訓練場所なので、場数を踏んで色々な外国人の方々と英語で話す事に慣れる様に取り組んで下さい。

カランメソッドのアップデート版DMEメソッドの老舗。とっさに英語が出てこない問題を解決すべく私もかなりお世話になりました。
レアジョブ英会話
日本国内最大級のオンライン英会話。インタビューの練習として利用しましたが、大手オンライン英会話スクールの安心感があります。
EFイングリッシュライブ
こちらは世界最大級のオンライン英会話。一般的なオンライン英会話の先生はフィリピン人が多い中、この学校はネイティブスピーカーの先生なので貴重な学校。
Cambly(キャンブリー)
この学校もネイティブ講師で、24時間予約なしで受講可能はとてもありがたい。
2:英作文トレーニング本
これはオンライン英会話では無く、お勧めしたい本でどんどん話すための瞬間英作文トレーニング (CD BOOK)があります。
これはとても売れている本なので、ご存知の方も多いかもしれませんね。
この瞬間英作文は自分が言いたい事を瞬間的に英語で話すための訓練です。
本当に渡米して気づいたのですが、言いたいことが言えない辛さってありませんからね。。
英語初心者には必要な基礎だと思います。
3:スマホアプリ対応:日常英会話コースとビジネスコース
スキマ時間でぱっとスマホを使って英語を学べる。
現代の忙しい人々にピッタリです。

スマホですき間時間にリスニングからスピーキングまで網羅。英会話勉強のど定番!



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まとめ
社会人になってからの留学で一番大切なのは、やはりある程度の計画性を立てておく、という事だと思います。
勿論、途中で結婚したり、ビザの問題が生じたり、予定が狂う可能性はありますが、それでも大まかなプランは必要だと思います。
そのプランによって、留学資金として、日本で準備金として今後どれだけお金を貯める必要があるのか変わってきますしね。
日本に帰ってきて就職、転職を考えているのであれば、その留学は必ず意味のある物にする必要が出てきます。
因みに、現実逃避で海外逃亡は危険ですので。。
成り行きで勿論上手く転ぶケースもあると思いますが、ワーホリとかでも独自の方向性を見出す必要はあると思います。
最後に、私が実際に苦労して来た事なので、色々と厳しめの事を明記してきましたが、それでも海外に飛び出す、実際に色々と海外で体験する、海外の人と触れ合う、海外に実際に住む、そして色々と苦労するという事だけでも、とても意味のある有意義な事だと思っています。
もしアメリカだけでなくて、他の海外の地でも興味が少しでもあるならば、一度立ち止まって、じっくりと将来について考えてみては如何でしょうか。
世界が広がりますよ!
最後にTwitter@tomitainusaではアメリカの日常の事、仕事の事、そして小売業の事等を呟いていますので、ぜひフォローしてください。
ビザ等に関して、内容、条件等頻繁に変更されていきます。あくまで専門家ではない私の経験や知識等を元に参考までに記載しておりますので、最終的には移民弁護士等の専門家や大使館等、正式機関できちんとご確認下さい。