人の悪い所や失敗よりも、人の良い所を探す様に変わった
先日、日本企業とアメリカ米国企業での社員の失敗に対する対応、という記事を書きましたが、それに通じる事だと思います。
https://yasutomotomita.com/?p=491
その記事では米企業に転職してその対応の違いに気づいたと明記しましたが、人の良い所を探すくせはアメリカ米国企業に転職する前の日系企業マネージャー時代に身につけたと思います。という事なので、アメリカに来て、この環境の影響ですぐそうなったのではなく、徐々にそう変わって来たという事です。
何故、日系企業のマネージャー職時代に変わったのか?
アメリカの日系企業で日本人を採用するというのは、働けるビザや権利を持った本当に限られた人材の中から何人かを採用しないといけない、という苦しみがありました。余談ですが、日本本社から頻繁に言われたのは、アパレル業にも関わらず、何故服に興味が無い人が応募してくるのか、そしてその様な人を採用しないといけないのか。。日本だと、XXXのブランドが大好きだから、そのお店で働きたい、というのが普通のアパレル業の採用の流れだと思いますが、私達がそんな事を言っていたら、採用できる人員は0人です。。
こういう状態だったので、しょうがなく採用にしないとお店がまわって行かない、という切羽詰まった状況の中、採用してきた人も少なくありません。そういう状態だと、やっぱり駄目だったか、、という事も起こります。洋服が好きでもないのに、アパレル店で働く人も、やはりただの憧れで入ったけれど、華やかそうに見えるアパレルの裏側の地味~~な作業に幻滅するような人もいましたし、実際は接客がとても苦手な人等も居ました。
こういう限られた人材の中から人を採用していかないといけない、という状況の中、駄目な事、出来ない事、苦手な事に重きをおいていたら、どんどんクビにしていかざるを得ませんし、怒る方も怒られる方もお互いストレスばかりが溜まってしまいます。
そして、逆に良い所、得意な所、やってて楽しそうな仕事な何だろう、と注意して見る様になりました。そして、得意な仕事、楽しそうな仕事をあえて与えて、チャンスをあげる様にしていきました。そうすると、辞めさせる所か、逆に即戦力へと変わって行くスタッフも出てくる様になったのです。
勿論、自分自身を客観的に見ても、得意な事、不得意な事が明確にあります。その不得意な事ばかりの仕事をやっていたら、身も蓋もありませんし、きっと即辞めざるを得ません。この変化と共に私自身も会社にもっと貢献出来る様に、得意な事に力を入れていく様に変わっていきました。
そして、それは仕事関係以外の部分でも周りの人の良い部分を見るようになりました。私の妻に対してもそうですし、友人もそうです。そう変わって行った方がお互いにとって絶対にメリットがあると思います。
米国企業に転職しても見方は同じだった
米国企業募集、採用、となるとビザの問題は余程移民や外国から人員を連れてきたりしない限り、全く問題はなくなりますが、アパレル小売業だとパートタイムスタッフがほとんどの為、経験が少なく若い10代後半から20代のスタッフが多くを占めます。そうなると、スタッフの能力、人間性に当たりはずれが出てきてしまう事が多くなります。
しかし、一度採用してしまった限りはとりあえずは頑張ってもらうしかありません。そこでマネージャーは彼らの良い部分を見て伸ばしてあげる様にしています。結局は一緒なのです。
以前も書きましたが、日本は全体的に悪い所を責めて、そこを徹底的に治す事に注力する傾向があるのかと思いますが、皆さんの周り、会社はどうでしょうか?