転職が当たり前のアメリカ米企業
以前も明記しましたが、アメリカ米企業の転職は日本の転職事情とは全く異なり、よっぽどの事が無い限りネガティブに取られる事は少ないです。勿論超短期間で転職を繰り返していたら、日本と同様マイナスイメージになりますが、1年位の転職ならば全然ありです。そしてレベルアップして復帰してくる事もあります。
なんと入社2か月の転職してきたHRの担当者が会社の歴史や方向性を語りまくる
私が現在のアメリカ米企業に転職して来た時、研修を受けました。その時、本社からHRの人が2人やってきて、じっくりと研修を受けたのですが、私は2日目の食事会の時に知りました。その研修で会社の歴史、人事制度、仕事の内容、会社の方向性、ミッション等を教わったのですが、まるで10~20年位働いている人が語る様な内容をたった入社2か月の人からレクチャーを受けていた、という真実を。。たった2か月の人ですよ!!色んな意味でびっくりしました。
まず、そういった重要な内容の研修は、もっと長くその会社で働いてきて、会社の内容を十分把握した様な人が話すのが普通かな、、と思っていました。日本だとこういう研修は人事課長、人事部長等の役割ですかね?けど、よくよく考えて見ると、米企業でそんなに長く10年とか働く人が非常に少ないんですよね。。
そして、2か月でよく叩き込んだ物だ、というびっくり。けど逆に言えば、全てがきちんとシステム化されているから、そんな短期間でも要領よく把握する事が出来たんだと思います。入れ替わりが早いから、きちんとしたシステムがないと引き継いでいけないのでしょう。逆に日本の中小企業とかで終身雇用的に長く働いている人達の中には、俺がずっといるから大丈夫、とシステム化せずにいる所が未だにあるかもしれませんね。絶対に駄目ですよね、そんなの。。
ほぼ全てがシステム化されている
これは、会社のHRの人達の為だけ用にシステム化されているのではなく、ほぼ全てにおいてシステム化されています。以前記事にした様に2週間で急に人はいなくなっていきます。
https://yasutomotomita.com/?p=172
それは一般のスタッフとかならば、全然問題ありません。しかし、その部署のトップが2週間でいなくなります。日本だと、辞めるのに1か月前位に伝えるのが普通でしょうか?じゃ、そのトップの下の人間か他の部署から引っ張ってきてそのポジションに就かす。その間に引継ぎをみっちりする、とかでしょうかね。
しかし、アメリカ米企業の場合は、下から、他の部署から引っ張るのではなく、それこそ以前書いた記事の様に欠員が出た為、一般にそのポジションの募集をかけるのです。
https://yasutomotomita.com/?p=453
そうなると、引継ぎする時間等ほぼありません。募集かけて、面接、しかもトップのポジションとかになると二次、三次面接とかにもなるでしょう。そうしていると2週間なんてあっという間に過ぎていきます。
結果、仕事内容がきちんとシステム化されていないと、そのポジションに新たに就いた転職してきた人は全く分からない、という状況に置かされてしまうのです。システム化はアメリカの転職が盛んに行われるが故の必然的な事ですね。
皆さんの会社はどうですか?転職2か月の人が新人、転職者研修で仕事内容、会社の歴史、組織図、ミッション、将来の展望等きちんと話す事が出来る様にシステム化されていますか?