アメリカ産休と育休制度は意外な事に日本より良くない

先進国のアメリカでの産休、育休は当然、日本よりもかなり先を行っているんだろうな。。

と、何となく思われるかもしれませんね。

でも残念ながら、日本のシステムよりも、かなり遅れていると言わざるを得ません。

今回、私は第二子出産を機に4週間の育休を取得しました。

アメリカの出産に関しては、第一子と第二子と記事にしています。

日本とはかなり違うシステムだと思うので、ご参照下さい。

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では、その実際の経験と共にアメリカの産休、男性の育休に関して見てみましょう。

現在4週間の育休中!

現在4週間の育休休暇中です。

この休暇は正式には”Paid Parental Leave”と呼ばれていて、男性女性問わない給料全額支給の子育ての為のお休み、という感じでしょうかね。

この育休自体は、アメリカの法律で決まっているのでは無く、私の勤めている会社の福利厚生の中の一つです。

そうです。4週間分の全額給料を貰いながら育児休暇が取れるのです!

正社員として働いていると、4週間の長期休暇なんて、ほぼ取れる事なんて無いですよね?!

女性の場合だと、それこそ出産に伴って産休で長期休暇を取る事もあるかもしれませんが、男性の場合だと中々それだけの長い休暇を取る事はないですよね?

しかも給料を貰いながら!

アメリカは日本の様に、ゴールデンウィークや夏休み、正月休み等といったまとまった祝日が無いですし、私は小売店勤務なので、祝日こそ働かないといけませんし、中々休み自体も取れづらいのですが、こうやって長期に休みが取れるのは本当にありがたいです。

この育休を取る前は、せっかくのまとまった長期休暇だから、妻、第一子と赤ちゃんのケアをしながらも、自分の為にも色々とやろうと計画を練っていましたが、いざこの休暇に突入したら、本当に家族のケアで自分の事なんか、ほぼ何も出来ない事に気づきました。。

育休なので、当然と言えば当然ですけどね。。本当に毎日「今日のランチとディナーは何作ろうかな。。」「食材は何を買わないといけないかな。。」「息子がプリスクールが休みの日はどこに連れて行こうかな。。」「あ!洗濯物が溜まってる」等々。。完全に主夫です(笑)。

アメリカの育休制度

こうやって、男性でも育休が4週間も取れるのはアメリカだから?アメリカでは皆がそれ位の休暇を取っているんでしょ?と思われるかもしれませんが、それは違います。

逆にアメリカは産休、育休制度においてかなり遅れていると思います!

アメリカでは Family and Medical Leave Act(FMLA)で12週間産休、育休を取得出来る システムがあります。

しかし、給料支給は無く、単に出産前後合わせて12週間後に復帰出来る権利がありますよ、という制度です。

日本は出産手当金、育児給付金がありますよね?それに給料の2/3の支給がありますよね?

アメリカは12週間休暇が取れる権利があるだけなので、多くのアメリカ人女性はまるまる12週間休みをとりません。1/4のアメリカ人は金銭的理由の為、出産後2週間で仕事復帰しているそうです!

しかし、このアメリカの遅れた出産、育休制度も州レベルで徐々に改善されつつあるみたいです。この州レベルというのが、日本国都道府県全て一緒の法律という点から見ると、未だにややこしいな、、と思うのですが。。

カリフォルニア州は最も優れた産休、育休制度法律を提供している州だと言われていて、母親には出産前と産後合わせて10週の産休と母親父親両方には6週の育休制度があるそうです。そして給料の最大55%の支給があるとか(この州法は私も妻も利用していない為、確かでは無いので、ご確認下さいね!)。

実は、私の会社のこの4週間の育休制度も少し前にスタートしたばかりで、今まではFMLAの制度しかありませんでしたので、私は本当にラッキーでした。

アメリカ男性の育休事情

上記の様にアメリカの産休、育休制度は日本に比べて遅れていますが、男性の育休制度に関して言えばどうでしょうか?

制度としては、男性向けの育休事情は、、簡単に取れる物でも無いのかな。。

ちょっと微妙な言い回しになるのは、私は会社の新しい制度のおかげで、「4週間きっちりと取ろう!」とその制度が決まった時、即決しましたが、アメリカの社会は顕著な競争社会という部分もある為、そんなに容易に育休を取る、という事もしづらいとは思います。

ここは日本の男性と同じ感覚なのかもしれませんが、FMLAで12週間の休みを取れるとしても、それだけ休みを取ってしまうと、法律的には復帰時にポジションを失う事はないかもしれないですが、その後何らかの影響が出てしまうのではないか、という事は考えてしまうでしょうね。

実際、私達の会社では、今のこの制度が出来るまでは、会社が提供する出産に対するお父さんへの育休休暇制度というのは皆無だったので、周りに出産した人がいなかった為、定かでは無いのですが、恐らく自分でためてきた有給を消化して一週間程、休む程度じゃないのかな?と思います。

因みに私の第一子出産時は前職の日系企業時代で、当然そんな育休システムも無く、普通に週2日の通常休みを出産日に当て込んで、確か一日も有給を使用しなかったんじゃないかな。。そんな休みが取れにくい会社のシステムでした。

今考えると本当に恐ろしいですし、有り得ないですけどね。。

システム的には、アメリカでも男性は育休が取れない、もしくは取り辛い制度なのかな、、とは思うのですが、日本の男性と違うんだろうな、と思う事は、「日本では育児は主に女性がする事だ」という認識かもしれませんが、「アメリカでは育児は男性も必ず参加する」という点は皆が認識しているので、男性が育児休暇を取るとしてもそれ自体に抵抗は全くないと思います。

Facebook のCEOマークザッカーバーグは第一子出産時と第二子出産時共に、2か月の育休休暇を取ったと聞きましたが、日本では中々考えられないのでは無いでしょうか?上場企業の男性社長が二人の子供出産時に各2ヶ月の育休を取るって事は。

こういった例の様に、家族を優先して考える、というのはアメリカらしいな、と思いますよね。

まとめ

妻は出産の前日まで仕事をして、出産の4日後には仕事を再開しました。

彼女は家でピアノを教えているので、そんな事も可能なのですが、第一子出産時は通勤していたので、予定日の2週間前まで仕事をして、出産後もちょっと確かではないですが、3週間後位には復帰したと思います。

さすがに4日後に復帰する事は家でのフリーランスの仕事だからあり得る事ではありますが、女性でも3週間後に復帰する事はアメリカでは全然普通の事だと思います。

アメリカの産休制度、育休制度は日本に比べて遅れていますが、大手企業は十分な有給休暇を提供し始めていますし、州によってはきちんとした産休育休制度を提供し始めて来て、大きく変わりつつあります。いや、そうあるべきですよね、先進国のアメリカは。。

 

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