アメリカで生きて行くってストレスフリーですよね?
過去、日本に住む数人からこの質問をされた事があります。
答えは「No!」です。
しかも、この質問に付け足して、「ストレスが無くて良いですよね~」、「アメリカって自由でのびのび生きれて羨ましいな~」「カリフォルニアだと何かのんびりしてるんだろうね。」等々もちょくちょく言われます。
まだ若い頃(と言っても渡米後なので30歳を過ぎていましたが(苦笑))は、正直「ん??」となる事もありました。何故ならば、全然ストレスフリーでは無かったからです。
アメリカに移住して10年以上経った今でも、ストレスは沢山ありますし、むしろ日本で生きていた時以上のストレスを感じる事も多々あります。
勿論、これは一概にアメリカに住んでる人皆がストレスがあるはず、という事ではありません。人によりけりだとは思います。
ストレスに非常に強くて、あまりストレスを感じない人も居るでしょうし、ただ、そういう人は日本だろうが、アメリカだろうが関係ないとは思いますが。
生き方にもよるとも思います。故意にストレスを感じない様な環境に身を置いている人も居るでしょうが、これも上記同様に、これは日本でもそういう環境を作ろうと思えば出来るでしょうし。
私の場合、自分自身を成長させる為に、意識してコンフォートゾーンから抜け出そうと考えているので、どうしてもストレスは付きまとってしまいます。
日本でのストレスとアメリカでのストレスの違い
上記の事を踏まえて、私が感じるストレスの事を明記します。
では日本で生活をしていた時のストレスは何だったか?
- 仕事での売上目標、納期管理、トラブル処理等
- 仕事での人間関係
- 仕事での飲みにケーション
- 満員電車
ではアメリカで生活でのストレスは?
- 英語関係
- 仕事全般
- 車での通勤
こうやって見ると似ている様な似てない様な。。具体的に見て行きましょう。
日本生活時のストレス
1:仕事での売上目標、納期管理、トラブル処理等
これは会社、仕事内容によりけると思いますが、私の場合は営業マンで売り上げ目標に対してとても厳しかったので、常に数字に追われていた様に思います。
それに仕事内容的に色々な仕入先とのやり取り、取りまとめ、納期管理が必要だった為、常にストレスはありましたが、納期予定前とかは胃がキリキリする事も多々ありました。
しかもトラブルも非常に多い仕事でした。予想もしないトラブルがとても多くて、トラブル発生の度にお客さんに謝罪の電話をする、仕入先とそのトラブル対応、処理等をするのが、とても苦痛でした。
こう振り返ってみると仕事内容がストレスだった、という事ですね(苦笑)。
2:仕事での人間関係
今でもとても好きで尊敬しているのですが、直属の上司が厳しい人でしょっちゅう怒られていました。勿論、怒られる理由、原因というのがあるのですが。
そしてその人に輪をかけて営業部署のトップが今では考えられない位の厳しい人だった為、会社内は常に緊張感が漂っている様な感じでした。
ミーティングとかではとにかく切れまくって、誰一人言い訳、意見が出来ないという。。皆その人の怒りが収まるまで、とにかく我慢していた様な気がします。
今だったら、自分を守るために速攻会社を辞めていましたね。。当時は他の選択肢も知らず、他の世界を見る事も知らなかったし、転職という事自体に非常にネガティブな印象を持っていたので、とにかく頑張って結果を出して行くしかないと気張っていました。
今振り返ってみると、非常にブラックな会社だったと思います。
3:仕事での飲みにケーション
これは営業マンには必須で、逃れられない物でしたね。。
社内での飲みにケーション、社外での仕入先、お客さんとの飲みにケーション。
私はあまりお酒が飲めないのですが、それにも拘わらず会社は飲みにケーションを非常に重視していた為、社外で飲みにケーションをしないと、「何故飲みにケーションをしないんだ!」と怒られる始末。
居酒屋等での1時間程度の飲みにケーションで終わるなら良いのですが、大体3,4時間位の居酒屋での飲みにケーションの後、その後のキャバクラ。。。
私はそういう所でハッちゃける事が出来ないタイプの為、たまたま隣に座った子とお話をするだけ。たまに自腹の時もあり、嫌々来て、なんで女の子と話すだけでお金を払う必要があるのか。結局店を出るのは夜中を過ぎる事もしょっちゅう。。
次の日は普通に早朝から出勤。そういう日はもう死んでいましたね。。
もし、その会社でずっと働き続けていたなら、きっと何も知らずに会社の方針を受け入れるだけで、今だにこんな苦痛な飲みにケーションをやっているだろうなと思うと、本当に他の世界というのを知る事が出来て良かったと思います。
4:満員電車
大学生の頃は原付バイク通学で、社会人時代は乗り合いの車通勤だった為、電車に乗る事はそんなに無かったのですが、その分たまに電車で通勤する事があると、満員電車が本当に苦痛でしょうがありませんでした。
アメリカ生活時のストレス
1:英語関係
何と言ってもこれが一番ストレスのネックでしょう(笑)。
日本での生活とアメリカでの生活の大きなベースの違いは日本語で生活するのか、英語で生活するかですよね。違う言語の中で生きているという。
これが日本語だったら、日本だったら、もっと簡単なのにな~、もっとスムーズに出来るのにな~と思う事はやはり数知れず!
医者、歯医者等の専門性のある時や、何か重要な契約する時は特に。
ここをどうしても乗り越えて行かないといけないので、その乗り越えて行く過程にストレスを感じます。
しかも、乗り越えて行くハードルはどんどんレベルが上がって行くので、それはいつまでも続いて行くものです。
もうこれは割り切ってストレスを感じながらも、踏ん張って行くしかないですね。
2:仕事全般
これも日本の時と同様に仕事内容によりけりだと思いますが、アメリカは自由な国だし、日本の会社みたいに縛られる事もないだろうから、ストレスは少ないんじゃない?と思われるかもしれませんが、そんな事はありません。
現在私は米国企業で働いていて、確かに日本で勤めていた会社、アメリカの日系企業に比べると縛られる感じは少なく、自由な感じはありますが、その分結果を求められるし、実際に出していかないといけません。容易にクビになり得ます。
以前の記事でも明記した様に、マネージャー職は高いリーダーシップを非常に求められ、社内での競争も激しいと感じます。
アメリカの接客業は日本の接客業に比べて、お客さんと対等の立場にあると思いますが、勿論お客さんは大切な存在なので、丁寧な接客は日本と同様に必要です。しかし、アメリカ人のお客さんはとても強い人が多いので(苦笑)、その丁寧な接客の中でも強くブレない部分も絶対的に必要です。その分ストレスに感じる事も多いです。
3:車での通勤
車社会のカリフォルニア、ロサンゼルス。私の通勤も当然車ですが、車通勤は車通勤なりにストレスを感じる事があります。
LAの渋滞は半端ないです。何故なら電車があまり機能していないからです。ほとんどの人が車通勤を余儀なくされているので、しかたがありません。その為、本当に嫌になる位の渋滞。裏道を必死に開拓していました。
幸い、現在の通勤では渋滞はほぼ無いので、本当に助かっていますが、それでもストレスは非常にあります。何故ならば、アメリカ人の運転は非常に荒くて、フリーウェイであおって来る人が非常に多い!!
強引に割り込んで来る人も、合流車線で合流を完全拒否する人も一杯います。
そうかと思うと、アメリカでは簡単に免許書が取れる為、運転が下手な人も非常に多いんです。フリーウェイの追い越し車線で平気でのろのろ運転する人もとても多い!
本当に早く無人運転が一般化しないかな、、と切に願っています。
カウンセリングを軽い気持ちで受ける事をおすすめします
アメリカではカウンセリングを受ける事はとっても普通の事です。
しかし、日本でカウンセリングを受ける、という事を周りの人には言い辛いかもしれません。
「なんだ?あいつ、だめになっちゃったか?」等と会社の上司や同僚から思われるかもしれない、、という恐怖が芽生えてしまうかもしれません。
こういう環境って、本当に良くないですよね。。
アメリカと日本のカウンセリングに対する捉え方が未だに全く違うと思います。
アメリカでカウンセリングを受けるという事は、本当に軽い感覚です。日本では、未だカウンセリングを受ける事に抵抗があるかもしれません。何故なら、周りからの目が気になるから。。アメリカに来るとよく分かるのですが、「周りの目[…]
しかし、日本に居ようが、アメリカに居ようが、大小さまざまですが、同じようにストレスは誰にでもあります!
それなのに、周りの目を気にしないといけないから、日本だと心のケアをし辛いって。。
もっと、全然軽い気持ちでカウンセリングを受けて、心を整える試みをしてみて下さい。
まとめ
アメリカに来たての頃はアメリカと日本の文化の違いにストレスを感じていましたが、今ではその文化の違いはある程度受け入れる事が出来ており、あまりストレスに感じる事はありません。
そう考えると、ストレスという物は自分の受け入れ方次第でストレスに感じるか感じないか変わってくる物だと思います。
結局、結論を言うと、日本に住もうが、アメリカに住もうが、他のどの場所で住もうが、ストレスはある程度あるはずだし、それをストレスに感じるか感じないかは自分次第という事かな、、と思います。
この結論からすると、私はまだまだ成長していかないといけない!という事ですね(苦笑)。