日本の会社員時代のパフォーマンスレビュー(勤務評定)
日本の会社員時代は、もう10数年も前の事なので、流石にシステムが変わっているとは思いますが、いや変わっていると願いたい。。。
その会社ではパフォーマンスレビューというシステムなど無く、年に一回決まったパーセンテージで給料が上がっていくというシステムでした。但し、私は営業マンでしたので、成績次第で年二回のボーナスの金額が変わりました。成績の良い時は上司達よりも良いボーナス額を貰う事もありましたが、給料に関しては、ザ・日本の年功序列制度!という感じですね(苦笑)。。
でも他の会社の事等何も知らなかったので、一年間の自己評価もせず、評価も貰えず、年功序列制で給料が上がっていく事に対して、全くもってして普通と思っていました。前述の様に営業マンだったので、数字という一年間の成績結果というのは明確に出るので、そういった意味では良い評価も悪い評価も常にもらえてはいたのですが、営業マン以外の部署の社員に関していえば、評価も査定もなくて、一体どうやってモチベーションを保っていたのか、今になるととても疑問です。
こういう点でも、転職って有効だと思いますよね。働いている会社の基準ルールが当然自分の基準ルールとなってしまうので、特に新入社員は、疑う余地もありません。
アメリカの日系企業のパフォーマンスレビュー(勤務評定)
流石にアメリカがベースの日系企業。当たり前の様にパフォーマンスレビューありました。1年間何をして何を成し遂げて、何が出来なかったか。来年の目標は何にするのか?等を明記して、それを基にして社長が給料査定をしていました。
そして、社長のレビューを聞き、よって給料はこれだ、と提示されます。初めてのセルフエバリュエーションだったので、どう自分を評価したら良いのか、厳しめに自分を評価すべきか、ネットなどで調べると、アメリカだととにかく成し遂げた事を最大限にアピールすべきであると明記してあるし、そういう事にもなれていないし、、と戸惑った事を覚えています。
次の会社では日本に本社がある会社で、入社して2年位パフォーマンスレビューなる物はありませんでした。。何もアピールする場も無く、単純に上司、社長の判断で給料を決められました。但し、私はマネージャーだったので、数字が全てみたいな所もあるので、1年の結果は明確ではあったのですが。
しかし、3年目位からパフォーマンスレビューを取り入れる様になりました。内容は前社よりも細かく明記する必要がありました。プラス、自分自身で各項目に点数を明記する必要がありました。数字目標に対しての達成%、要因は?自分の強みを活かす事が出来たか?具体的に何が?指導力は?運営能力は?トータル自己評価は?来期の課題は何?等。そして提出。
私がした評価に対して上司が一体どういう評価をしてくれたのかを知る事もなく。。私はマネージャーだったので、スタッフ皆のパフォーマンスレビューも明記しました。
そしてそれに基づき、本社社長とエリアマネージャーとのレビュー。セルフエバリュエーションに対する的確なレビューがない為、ばくっとした評価でした。但し、私の場合数字で出る結果がある意味明確なので、分かりやすいと言えばわかりやすいかもしれませんが、ただ、私の評価をしてもらうエリアマネージャー、本社の上司も社長も年に3回位しかお会いしないのに、どうやって私のそんな具体的な評価を出来たのか、とても疑問はありましたが。。
アメリカ米国企業のパフォーマンスレビュー(勤務評定)
そして、米国企業に転職して初のセルフエバリュエーション明記をしました。ここはシステムがとてもきちんとしている為、以前の日系企業の様に手書きで書く、、等と言う事はまずありません。
ここでも私はマネージャーポジションの為、まずは成績がどうだったか、という数字がまず最初に評価されます。次に細かい項目になります。結果を出す為にどのように行動したか。信用できる行動をしたか?お客さんに対しての対応はどうだったか?タイムマネジメントはどうだったか?等。
そして最後に年初めに決めた目標に対しての結果はどうだったか?私の場合は上司からSales Leadershipにする様に、と流石に私の苦手分野を指定されてしまっていたので、具体的にしていたリーダーシップの項目目標の結果がどうだったかを明記します。とにかくアメリカのマネージャー職はリーダーシップを必ず求められます。
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日系企業とアメリカ米国企業のパフォーマンスレビューの大きな違いとは?
それは、アメリカ米国企業はずばり上司から明確なレビューを貰えるという事!
日系企業でも勿論、私が明記した各項目に対して、上司が点数を付けたり、コメントを明記したりしているはずです。でも、それを公表しません。何かぼんやりとさせます。各項目の上司レビューに対して質問されるのを恐れているのかどうか。。今考えると日本特有の曖昧な感じなのかな、、と思います。
しかし、アメリカ米国企業は私がレビューして各項目に明記して提出した内容に対して、上司がきちんと各項目に評価を明記してくれます。そしてその明記したフォームを貰い、各項目毎にきちんと説明をしてくれます。とてもクリアーですよね!
そして、上司からのそれらの評価は正しい、問題ない、とサインをします。そしてそれが本社に行きます。この点も過去の日系企業とは大きく違いました。何故なら、日系企業は上司からの評価というのは一方通行で、給料査定される前に正しいか間違っているかを当人と上司とで確認が出来ず、給料が決められてしまうからです。
過去の日系企業の流れで行くと、私自身の評価、上司の評価(当人は知らず)、本社、給料査定という流れなので、上司の具体的な評価というのは詳しくはわかりませんし、それが正しいのか間違っているのかも議論出来ず、来年度の給料が決められます。
今回の米国企業のケースだと、私自身の評価、上司の評価、上司から具体的な評価の説明、二人でそれらの評価が正しいかの確認作業、サイン、本社、給料査定、となります。上司の評価が正しいのか間違っているのかを確認して、本人も納得してから来年度の給料査定に入ります。大きな違いですよね。。
そして、初めての米国企業での私の仕事っぷりはいったい如何だったのか?上司がリーダーシップに重きを置いていたら、厳しい評価かもな、、と不安にも思っていたのですが、とても良い評価を貰う事が出来ました!自分の評価だと、他のアメリカ人マネージャーと比較してもやっぱり英語力、コミュニケーション力、リーダーシップ力ではとても差があるな、、と正直ある程度の低評価も覚悟をしていたのですが、、本当に良い所、出来ている所をとても評価してくれました。
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ローカルのアメリカ人と比べると、勿論彼らは英語ネイティブスピーカーなので、完全に英語力では負けてしまいますし、それに伴う事でも色々とハンデがありますが、それでもそれ以外でアピールする所はあります。またその辺りを今後明記したいと思います。