エスクローってそもそも何??
前回のとても苦労したローン会社選び編から次のステップのエスクロー編へと続きますが、一体エスクローって何だ?ときっとなると思います。
簡単に言うと(簡単にしか言えない。。)、家を売るセラーとその家を買うバイヤーとの間に第3者機関として中間に立って、双方とやりとりをして書類の管理、お金の管理等をして、この売買契約を円滑に完結させるという役割をもっています。
家の売買の間には色々な不具合が生じる可能性があります。
ローンがおりるはずだったのに、正式にローン申請をしたら、実際はおりなかったり、この次の項目で詳細を明記しますが、家の何かに問題が見つかったが、その問題をセラーは修理したくない、お金を出したくない、もしくは家の価値が購入予定価値よりかなり低かったと判明してしまった等々、そういう問題があった時に、既に頭金の数%をセラーに振り込んでしまっていると、やっぱりキャンセルするという場合には、その頭金を回収する事は非常に難しくなってしまいます。
でも、第3者機関であるエスクロー会社がその頭金を管理している事によって、何か問題が生じて、この売買契約をキャンセルしないといけなくなったならば、この頭金の一部はスムーズに返金されると思われます(実体験が無いので、なんとも言えませんが。。)。
勿論、契約書の管理やお金の管理や、バイヤーとセラーの両方、両方のエージェント、ローン会社等、色々とやりとりをやってくれるので、当然それ相当のエスクロー代が請求されます。
エスクローのクローズまでの過程
気に入った家にオファーを入れて、セラーがそれを受け入れた翌日から「エスクローがオープンした」と言われます。
まずエスクロー会社から、「頭金の何%をすぐに振り込む様に」と厳重なセキュリティーがかかったメールで詳細の連絡が届きます(最近は頭金を振り込む詐欺が多発しているみたいなので、エスクロー会社に電話できちんと確認してから振り込むように、と注意がありました)。
振り込むと、大量のドキュメントが届きます。それらに全部目を通してサインをしていきます。
それと同時にローン会社とのやりとり、これもまた沢山のドキュメントに目を通して、このローンの見積もりは専門用語だらけなので、分からない事は質問して、理解していきます。
実際に購入する家に問題が無いかという調査をしてくれる業者に依頼して、くまなく家のチェックをしてもらいます。ここで問題が発生すると、セラーに修理依頼するか、バイヤー側で修理をする代わりに修理費を請求するか、もしくはセラーは何もしない。。等、交渉が始まります。
私達は2か所修理箇所がありました。1か所はセラー側が修理し、もう1か所はコンドの外観という事で、HOA(Home Owner Associaion)というコンド等を購入する際に存在する組合団体みたいな物ですが、ここに修理依頼した、という事で合意しました。(HOAは未だ、全然修理する気配がありませんが。。)
登記情報のチェック、ローン会社から正式にローン金額が承認されて、名義の変更を終え、全ての項目が終了して、エスクローがクローズとなり、正式にその家のオーナーになります。
多くはローン会社とのやりとりでエスクロー期間が延長してしまう事が多いそうですが、私達はテキパキとやってもらい、予定よりも1週間も早く、約3週間でエスクローをクローズする事が出来ました。
エスクロー期間中は、とにかくドキュメントのやり取りが沢山あり、それをとにかくこなしていかないといけないので、バイヤーも大変な作業となります。
最終的には公証人の目の前で膨大な書類にサインをしまくります。
これで、無事ニューホームオーナーとなった訳ですが、次回は「アメリカで家を買うシリーズ」の総括をしたいと思います!
次の記事:アメリカで家を買う:総括編
私は当然、専門家では無いので、省略された箇所や間違った認識の箇所があるかもしれないので、ご了承ください。