マネージングスタイルの違い
日本の一般の会社も当然そうでしょうが、私が務めている米国企業の人事も、縦ラインがきちんとあり、私、もしくは私達の上司にあたる人達が何人もいます。
約3か月前位に、私達マネージャーチームの上司にあたるポジションに変動があり、違う地域を担当していたマネージャーが私達の上司として、新たに配属される事になりました。
そこで、新しいマネージャーは以前のマネージャーとは全く異なるマネージングスタイルだったので、そう言えば、今までの私、私達の上司のスタイルは色々と異なるな、、とあらためて気付きました。
これは当然、日本でも同じ事なのですが、アメリカ人上司のマネージングスタイルというのも日本企業で日本人のみで働いている方にとっては、きっと興味深い部分ではないかと思います。
とても強いリーダーシップでとにかくしゃべりまくる
まずは、私の直属の上司について。
彼は私より年下ですが、抜けている部分、子供っぽいな、自分勝手だな、、と思う事も沢山あるのですが、ある部分では相当優れていると、とても尊敬できます。(因みに、アメリカでは年功序列というのは全然無く、転職が盛んで、出入りも多いので、年下の上司というのは普通にありますし、私の部下も私より年上の人は何人か居ます。)
そのある部分とは、強いリーダーシップとコミュニケーションスキルです。
米国企業のマネージャー職としてリーダーシップを強く求められる日々
以前の記事でも、アメリカのマネージャー職はリーダーシップを非常に重視している、という事を書きましたが、私の直属の上司はまさに自分自身にも、部下にもリーダーシップを重んじている人です。
そして、普段は本当にふざけたり、冗談ばっかり言ったり、とにかくしゃべりまくって、スタッフ、部下とコミュニケーションをはかっていますが、負けん気が強くて、リーダーシップを発揮して、数字に非常にこだわっている人です。
私達の店は結果を常に出していて、尚且つ、彼と同じポジションの中でもリーダーシップを発揮しているので、私達の上司達からも一目置かれている存在です。
何でも出来て優しくサポートが上手なコツコツ努力型
そして、以前私のポジションだった、元私の上司は、現在の直属の上司とは正反対の、とっても優しくて、何か問題があってもきちんと解決出来て、コツコツ努力するサポート型のタイプの人でした。
とにかく、何でも優しく受け入れ、対応してくれる為、私は本当に彼に多くの事を助けてもらいました。
どちらかというと、リーダーシップを発揮して、というタイプではないのかと思うのですが、彼も昇進する事が出来たので、決して強いリーダーシップを取って、「俺について来い!!」というタイプが全てではないとは思いました。
強いリーダーシップと絶対的安心感とコミュニケーション力
この上司は元々私達マネージャーチームの上司だった人ですが、現在の私の直属の上司と似ています。
とても強いリーダーシップと優れたコミュニケーション能力。
私の上司との違いは、彼よりもさらにそれらの能力が勝っているという点と、絶対的安心感というのがにじみ出ています。
彼とはお店立ち上げ時とトレーニングで2週間程一緒だったのですが、本当に存在感が凄いな、、と日系企業から転職したばかりでアメリカ企業でアメリカ人達と働くのも初めてだった為、彼と一緒に働いて、凄い人だ、、とただただ感嘆するのみでした。
コミュニケーションで参加、巻き込み型
会社の方針が変わり、それに伴い、上記の絶対的存在の上司から違う上司に代わる事になり、その役職の仕事内容も変わり、新しい私達の上司は私達の店舗に頻繁に来る様になりました。
その上司は、頻繁に訪問するにも拘わらず、ほぼ毎回私の上司とのみオフィスにこもり、ガッツリとミーティングをしていました。
私達残りのマネージャーにも、メールは良く来るのですが、実際の訪問では私達マネージャーも他のスタッフ達とも、あまり深く話はせずに、オフィスにこもった後はサッと退店して行くのが常だったので、彼が来ると分かっても特に何も変化はありませんでした。
しかし、彼もまた移動になり、上記の様に約3か月前に新たな上司が配属されました。
その新しい私達の上司は、前回の上司と異なり、店舗に訪問する度に私達マネージャーチームを巻き込みミーティングをする参加型のタイプでした。
そのミーティングも、今後の会社の方針や、変化している事、現在の問題点と解決方等、私達のモチベーションが上がる様な内容です。
今までは、上司が来店しても、全く他人事だったのですが、ガッツリとミーティングする事によって、今ではそのミーティングの準備もしないといけませんし、私達も含まれている、期待されているな、というモチベーションにも繋がりました。
彼は、私達マネージャーチーム以外のスタッフともよく会話をして、皆とコミュニケーションを取ろうとしています。
まとめ
当然、上記のマネージャー達の更に上の上司も居て、彼も年に何回か訪問するのですが、彼はほぼ私達とコミュニケーションを取らず、ほぼ笑わず、、何か怖い威厳をかもし出している様な人だったので、特に接点を持つ事も無かったのですが、驚いた事に私達の上司が変わったとたん、彼と、私達の上司と、私達マネージャーチームとがっつりとミーティングをしました。
本当にマネージャーが代われば、マネージングスタイルもガラリと変わるな、、と実感しました。
2番目の様なサポートタイプのマネージングスタイルの人は少ないのかもしれませんが、そういう人もいないと、成り立たないですし、決してそういう人がトップに立てないという事も無いと思いますが、強いリーダーシップとたまには笑わせるコミュニケーション能力に優れている2つを持ち合わせているのが、典型的なアメリカ人の上の立場の人かな、と私は感じています。