息子と二人きりで日本旅行
今回、息子と二人きりで日本に旅行して来ました。目的は息子をおじいちゃんとおばあちゃん達に会わす為です。
3歳の息子にとっては、「この人達は誰だ?」という感じなので、私の両親と妻の両親の為の親孝行ですね。
息子もまだまだ幼児という感じで、疲れたらすぐ「抱っこして!」と言うし、妻の方が全然なついているし、私が寝かしつけする時にも「とーちゃんじゃなくて、お母さんと寝る!」とよく言うし、私はスーツケースもあるし、トイレも急に「漏れる!!」と言い出すし、、本当は妻も一緒に来てもらいたかったのですが、仕事の関係とお互いの休みの取れる時期が合わない為、私と息子二人の長旅が決定しましたが、正直この旅行への不安は沢山ありました。でも何とかなるかな、と覚悟を決めるしかありませんでした。
逆に息子とこんなに長く一緒にいれる事も無いし、良い機会でもあるな、、と言うのと、息子は乗り物系が大好きなので、飛行機や新幹線等に乗せてあげれる事も楽しみでした。
お母さんが居ない事に悲しむ息子
飛行機に乗る前は元気一杯で、空港のプレイグランドで走り回っていました。
しかし、飛行機の中でちょっとだるそうにしている息子の体がちょっと熱いかもしれないと気づきました。
最初は飛行機に乗れて嬉しいけど、日本まで12時間かかるので、当然疲れてきますよね。
そして、飛行機が日本に到着してから、息子は吐いてしまいました。それからもちょっとだるそうにしていたので、大丈夫かな、、と心配していました。
ホテルに着いてからもしんどそうにしていて、体が熱かったので、体温計を借りて熱を測ると、何と!8度8分ありました。薬も何も無かったので、とにかく寝かせようとしましたが、時差とだるさで寝ては起きて、という感じでしたが、ぐずりだし「お母さん!お母さんはどこ?お母さんの所に帰る!!」と号泣して、部屋の中でお母さんを探して歩きまわり始めました。
切ない。。本当に切ない、可哀そうな場面でした。
そうなるだろうな、と想定していた事が初日に起こってしまいました。。
その後、息子の為に妻とface timeのビデオでやりとりしましたが、息子は静かに泣いて、小さい声で「お母さん。。」と言っていました。。
ああ、、可哀そうな事したな。。と今回の父子の二人旅を後悔しました。。
恐ろしい熱性けいれん
しかし、、思いもよらないハプニングは起こる物ですね。。
その後、寝てくれたのですが、夜中1時位に急に息子の様子がおかしい事に気づきました。
息子が急に痙攣を起こして、意識を失ってしまい、声をかけても無反応、そのうち口から泡を出して来て、目は白目になりました。
熱性けいれんです。
もし、私にこの熱性けいれんという病気を知らなかったら、もう完全なパニックになっていた事でしょう。。
でも、息子は1年前位にアメリカで熱性けいれんになっていました。その時は私は仕事中で、妻が一人で救急車を呼んで対応してくれたので、実際には痙攣を目のあたりにしていなかったのですが、その後熱性けいれんとは何か?というのを調べていたので、知識だけはありました。
しかし、実際に目の前で痙攣している息子を見ると、やっぱり「やばい!!」とはなりますね。。本当にびっくりしました。。
けど、これは熱性けいれんで1~2分位でおさまるはずだ、とは認識していました。
結局30秒から1分の間で痙攣はおさまりました。その後目覚めて、また眠りにつきました。
もう私はそこからも眠る事が出来なくて、冷たいタオルで彼の体を拭いてあげながら、彼の様子を伺いながらベッドで横になっていました。
そうしたら、また朝方の4時位に、今度は痙攣では無く、身体がガチガチに固まってしまって、黒目が上に向いて固まり、また意識を失ってしまいました。
もうさすがに、やばい!!と思い、ホテルの人に救急車を呼んでもらいました。
救急隊員の方たちがホテルに着いた時には、彼の意識は戻っていましたが、このまま死んでしまうのではないか、と本当に恐怖に陥ってしまいました。
病院に着いて、インフルエンザによる高熱による熱性けいれんという事が判明しました。
インフルエンザか。。。
ちょうど、息子の通う学校から、風邪で休んでいる子供が沢山いるから気を付ける様に、というメールが届いていたので、きっと学校でうつされたんだな、、と気付きました。
インフルエンザの注射と点滴をして、お薬をもらい、お医者さんからは、お父さんもうつっている可能性があるから気を付ける様に、という忠告をもらいました。
日本での保険が無い為、ある程度高い病院代を支払いつつも、アメリカだと無保険で救急車を呼んだだけで、何十万円位かかると言われています。
逆に日本では救急車を呼んでも無料という事に驚いてしまいました。
自分の思い通りにならないもどかしさと戦う
息子がインフルエンザ、そして私はインフルエンザが潜伏している可能性があるという事で、せっかく日本に来ているのに、色々と予定をたてていたのに、全てキャンセルして、まずは息子の病気を完治させ、他の人にもうつさない様にホテルと家に滞在せざるを得なくなってしまいました。
子供がいなかった時は自分のケアだけしていれば良かったし、本当に自分次第だったな、と思います。
しかし、子供がいると、決して自分の思い通りにはなりません。前回の旅行も直前に発熱した為に、息子はキャンセルになりました。
男目線シリーズ:とても楽しみにしていた、息子との日本旅行計画が全て無駄になって思う事
今回の旅行では、こういった大きなハプニング以外でも、小さなハプニングは沢山ありました。大体はトイレ関係ですが、リムジンバスに乗る前に「トイレ行っておこうか?」と聞いても「おしっこでない!行かない!」と強く反発するので、絶対に出ない物はしょうがない、と思いつつも、リムジンバスはトイレがついている為、一番後ろのトイレに近い席に座っていると、いきなり「トイレ!トイレ。漏れちゃう!」と言うので、急いでトイレに連れて行くと、大の方で、また息子の大の時間が長い長い、、狭いバスのトイレの中で長時間待たされる、という。。
「あ~あ、何でこうなるかな、、」と思う事は多々ありますが、子供を持つという事は、それが必然であり、今までの様に自分の思い通りには物事は絶対になりません。
そして、それに直面した時に、どう考えて、どう対応するか、という事にとても意味がある様な気がしました。そうやって対応して行く事によって、自分を成長させる事が出来るんだな、、としみじみと感じます。
まとめ
結局、日本を発つ2日前までに完全に家でこもっていました。幸いにも、私はうつっていなかったみたいで良かったです。
2日前は軽く近所に出かけて、桜を見に行きました。そして、最終日は飛行機に乗る前に、とっても楽しみにしていたアンパンマンミュージアムに行く事が出来ました。
帰りの飛行機では幸い混んでいなった為、4人掛けの席に移動させてもらい、息子はほとんどの時間、横になって寝ていました。(おねしょしちゃいましたが。。。)
今後、息子がけっこう大きくなるまで、二人きりで長旅は行かないと思いますが、、これからも起こるであろう、自分の思い通りにならない事は必然で、それに対して、何を思い、どう考え、そしてどう行動に移していくかが大切で、それに対応して行く事によって、逆に私自身が学ぶ事が出来て、成長へと繋がる事が出来るんだな、それが親という物なんだな、、としみじみと思いました。