日本とは異なるアメリカの返品習慣
アメリカの返品習慣と日本の返品習慣は全く違います。
あまりにも違うので、過去にも何回か記事にしてきました。
とにかくアメリカでは返品は商品を購入するのと同じ感覚で返品してきます。
何でもかんでも返品します。。
日本人の私は未だに何かを返品する時は少しですが躊躇してしまいますが、結構アメリカの習慣に馴染んでしまい、気に入らないと普通に返品しますね。
ただ、わざわざお店に持って行って返品しないといけないのがめんどくさくて、安い物等は「ま、いっか」と諦める事もありますが。。
でも完全に日本に住んでいた時の感覚とは違いますね。買い物する時も「気に入らなければ返品出来るから買っちゃおうか」と考えて商品を購入する事もあります。
アメリカではレシート無しでも返金可能??
アメリカの小売店で働いていて、最近特にストレスを感じる事は、レシート無しで返金を求めてくるお客さんへの対応です。
私達のお店のリターンポリシー(返品ルールと日本語では言うのかな??)は、期限付きで返品、返金可能ですが、セキュリティーの為、オリジナルレシートと共に、購入時に使用したクレジットカードを持ってこないといけません。
しかし、持ってこないのです。。レシートを!同じクレジットカードを!
そして、持ってきてないにもかかわらず、キレるんです。。。
まさしく、以前に書いた記事の「言わなきゃ損」精神その物です。。
更に、クリスマス期間のギフトシーズンでは、ギフトレシートという、普通のレシートとは別に値段が分からないようになったレシートを別に発行する事が多く、ギフトをもらっても返品、交換するというアメリカの常識に合わせたシステムがありますが、驚く事に!ギフトでもらったにもかかわらず、「返金出来ないか?」と聞かれるお客さんが多々います。。
ビックリじゃないですか?ギフトでもらった物をお金に変えようとするんですよ!?
常識で考えると、ギフトでもらった物を返品してお金に換える、という筋が通っていないと思われる行為ですが、そんな方はアメリカでは多く存在します。
私的には、上記のルールに沿っていない、しかも常識にも沿っていない行為は嫌いなので、頑として「出来ません!」と言ってきましたが、とにかく強いアメリカ人(特に女性が強い)は何としてでもお店側に受け入れさせようとします。
ある女性は、私のこの「絶対に無理です!」、という対応にムカついて本社に直接電話して、何と、、会社トップに直接クレームをして、その結果トップダウンで、会社トップから段々と各マネージャーに降りて来て、最終私のボスからこのクレームの件を聞きました。
結局、私のボスが彼女に再度対応して、返金する事になりました。。
本社に直接クレームを入れて、結局返金出来る事になったんですよ!
これこそ、まさしく「アメリカでは言った物が得をする」を象徴する出来事です。
少し話がそれてしまいましたが、この「アメリカではレシート無しの返品でも返金出来るか?」という答えとしては、「Yes and No」でしょうね。
私達の店では基本はNoですが、上記の様に特別にYesの時もあります。
そして、よくお客さんから聞くのが「他の店ではレシートなしでもクレジットカードを持参していなくても、使用したカードヒストリーで返金してくれる!」という意見です。と言う事は他の店ではレシート無しでも返金を受け付けているという事ですね。
私自身が他店でそういう行為を試した事が無いので、分かりませんが、想像するに「出来るだろうな。」と思います。
実際、全てのお客さんにというのでは無いのですが、半年~1年前位までは私達もメンバーに限り、セールスヒストリーでその商品と購入履歴がきちんと確認出来れば、レシート無しでも同じカードを持参すれば返金していました。しかし、これもセキュリティー強化の為に、リターンポリシーを変えて、メンバーを含む全てのお客さんに対して、レシート無しでは返金出来ないというルールに変更したのです。
それに伴い、クレームが激増して、私達お店のマネージャにしわ寄せが来てしまったのです。。
まとめ
この問い「アメリカの小売店ではレシート無し返品でも返金は普通か?」に対しては、結論から言うと「絶対でも普通でもないが、レシート無しの返品でも返金出来る店はある」という事になりますね。
今のこの時期は特にホリデーシーズン終わりで、ギフトのリターン対応が多いのですが、この様なレシート無し、ギフトレシート無し、同じカードを持参してこないにもかかわらず、怒り出すお客さんの対応はマネージャーの仕事なので、この対応には非常にストレスを感じます。。
特に私達はリターンポリシーを「メンバーに限り可能」から「不可能」に変えた為、「以前出来たのに、何で今回は出来ないんだ!!」というクレームが増えました。それは当然ですよね。。
しかし、その変更に関係ない一般のお客さんも「絶対に出来るはず!」と確信を持ってお店に来ているので、本当に引かないんですよね。。
本当にアメリカでは強くないと生きていけない、とつくづく思う今日この頃です(苦笑)。。