ニューヨークで起きたテロ事件
先月末のハロウィンの日、ニューヨークで衝撃のニュースがありました。
ニューヨークのマンハッタンのど真ん中で、ウズベキスタン出身の男性が運転する車が歩道に突っ込み8人が死亡するというテロ行為がありました。
無実の人達が殺されるという本当に痛ましい事件でした。
そして、その後の調査により、その運転していた男性はグリーンカード抽選によってグリーンカードを得て、渡米してきたという事が判明しました。
その事実を受けて、アメリカトランプ大統領は「抽選による永住権取得制度を廃止する手続きをする。」と表明しました。
アメリカグリーンカード(永住権)を得る方法は?
では、そもそもグリーンカードを得る為にはどんな方法があるかみてみましょう。
アメリカ市民権を持った人との結婚や家族からのサポート
アメリカに住む多くの日本人はこのパターンが多いと思われます。特に日本人女性は、アメリカ市民権を持った男性との結婚というケースは非常に多いです。
雇用によるサポート
これは私のケースです。過去記事参考にしてみて下さい。
これは上記にも明記している様に、中々ハードルが高いです。
大学院卒業以上が一番早く確実な方法ですが、それでもサポートしてもらえる会社との合意がなければ成り立ちませんし、もし大学卒業ならば、申請してから、一体いつになれば取得出来るか読みづらいし、ある意味、運がよければ早く取れる可能性もあるし、悪ければ相当年数待つ必要性が出てくる可能性もあります。
もし待つ必要が長くなれば、それに伴い現在のビザステータスをキープ、更新する必要性もあり、お金も労力も余計にかかってしまいます。
抽選
そして、今回の抽選によるグリーンカード取得。私は今まで応募した事がないので、詳しくはないのですが、高校を卒業していて、その応募出来る対象国出身という条件のもと、年に一回チャンスがあるみたいです。
そして、当選して渡米して来たという人は意外と結構いるみたいです。実際に私も抽選に当たって渡米してきたという人にあった事がありますし、他の人でも聞いた事があります。
「アメリカのグリーンカード抽選廃止宣言」について
では、この永住権抽選制度の廃止宣言についてですが、まずトランプ氏が「廃止する!!」と息巻いても、今までの「アメリカ入国禁止大統領令」の様に、そう簡単には実施されないであろうと予想されます。
次に、グリーンカード取得するには、上記の3つの方法全てに過去の犯罪歴をチェックされます。今回のテロ事件の主犯者は10年前に当選して渡米して来たという事らしいので、そう考えると、普通にアメリカで育っていく、生きて行く過程で、テロの意識が芽生えたと思われる為、「悪い人を入国させない」、という法令であったとしても、入国後に「悪い人」になる可能性は十分にあります。これはアメリカで生まれ育ったアメリカ人も同じ事です。
最後の意見として、抽選で永住権を取得した人に対して「楽して抽選で受かって良かったね!うらやましい」「どうせ抽選で渡米してきたから上手くアメリカでやっていけないでしょ」等という意見を聞いた事があります。
しかし、私の知っている抽選で渡米して来られた二人の方に関しては、反対に一生懸命、誠実にアメリカで生きています。
一人は自分でお店をやられて、もう一人は飲食店でマネージャー職として頑張っています。
もしかしたら、アメリカの学生経験を得てグリーンカードを得る人に比べて、アメリカでの経験も無く、いきなり渡米するケースが多い為、実際苦労する事は多いとは思いますが、やはりそれは、その人次第だと思います。
頑張る人は頑張るし、やらない人はやらない、という事ですね。
まとめ
今回のテロ事件に関しては、本当に恐ろしく、痛ましい事件でした。それによるトランプ大統領のこの宣言も理解出来る部分はあります。
しかし、少し前に話題になった「アメリカ入国禁止大統領令」や「H1ビザを見直しする」等のトランプ大統領の宣言も含めてですが、アメリカは移民を受け入れる事によって、今まで成長してきた国です。今更、移民受け入れを渋るという方向転換は非常に難しい事だと思います。
今までより多少の制限は必要かもしれませんが、もうすでにアメリカで生活している移民の人達のアメリカでのステータスは強いですし(特にメキシコ人の数は非常に増えきています)、やはり移民してきた外国人達と、いかに上手く調和して一緒にやっていけるか、という事に焦点を当てる事が重要かと思われます。