危機的状況!?ショールームと化しているアメリカの小売店

店内では皆スマホ片手に何やらチェックしている

アメリカの小売店で本当に良く見る光景として、お客さんがスマホを片手に持ち、商品を手に取っては、何やら調べ物をしています。

そうです。。ある程度中堅から大手の小売店ともなると、お店の取り扱っている大抵の商品はオンラインで購入出来るのも沢山あります。

その為、お客さんは店頭で商品チェック(商品のサイズ、実際の色、生地感等)を実際に手に触れて、当然店頭価格も確認後、アマゾン等のオンラインサイトで値段を比較しているのです。

その光景と言えば、もはや「アメリカの小売店はショールームと化している」と言わざるを得ません。

そして、もし送料込みでもオンラインの方が安いならば、オンラインでそのまま「ポチっ」とオーダーしてしまいます。

今や、お店はショールームと同様の役割で、触って確かめる為の物です。

アマゾンを筆頭に元々オンライン社会のアメリカではオンラインで洋服を購入するのに躊躇はありません。アマゾンでの取り扱い商品も日々増え続けている上に、他にも色々な会社がオンラインで沢山のブランドの商品を取り扱う様になっています。

そのターゲットとなっている企業

このショールームと化したアメリカの小売店は危機的状況と言えるでしょう。この結果から昨年、今年と沢山の閉店、倒産を余儀なくされて来ました。

倒産、閉店しまくるアメリカの厳しい小売店事情

まだまだ続くアメリカの閉店ラッシュ!!

特に自社ブランドを持たない、もしくは自社ブランドはサブ的に扱うお店、デパート等はその結果が顕著でしょう。

Macy’s、スポーツオーソリティ、Kmart、J.C.Penney、電気屋さんのRADIO SHACK、シアーズ等がこの代表でしょう。

もしくは自社ブランドだけど、他のセレクトストア、デパート等でも容易に購入する事が出来るお店等も同様です。

アメリカンアパレル、ラルフローレン、サンダルのクロックス、子供服のジンボリー、ジーンズのトゥルーリレジョン、GUESS等がこの代表でしょう。

実際に店内の状況はどう変わってきているか?

さて、私の務めている会社はどうでしょうか?

はい、上記の企業と同様に、この様にショールームと化しています。。本当にこの光景を良く見ます。この様に店内でスマホを片手に必死に調べものをしているお客さん達を。

彼等から商品やサイズの問い合わせをされて店頭に無ければ、「じゃ、オンラインで調べてみる」とすぐにスマホを取り出したり。

私達の場合は、自社オンラインサイトがありますので、私達の実店舗で購入せずとも、私達の自社オンラインサイトで購入してもらう事が出来れば、お店の売り上げから見ると、厳しい現実ですが、会社の全体の売り上げから見れば、同じ売り上げなので、今後もお店を運営していく事が出来ます。

しかし、私達の商品は自社サイト以外でもアマゾンをはじめ、沢山の違うオンラインサイトでも購入可能です。それでも自社商品なので、最終は会社に売り上げは入ってくる事にはなるのですが、単に値段の競争になってしまい、自社オンラインサイトと実店舗の売り上げを苦しめてしまう結果になります。

アメリカではオンライン購入は以前から普通に利用されていましたが、ここ数年間で実店舗で購入するよりもオンラインで購入する割合が高まりつつあります。

もう直ぐやって来る、アメリカ小売店の一大イベント「ブラックフライデー」ですが、昨年は実店舗よりもオンラインで購入する人の割合の方が勝るという結果でした。

アメリカ小売店を運営する上では、もはやオンライン販売というツールを避けては通れないのです。

ショールームと化したアメリカ小売店の今後の対策

では、一体このショールームと化した実店舗を運営する為にはどうして行けば良いのでしょうか?

自社オンラインサイトの充実

まずは、自社オンラインサイトを充実させて行き、オンラインでの売り上げもきちんと作って行く。

上記の様にオンライン販売というツールは避ける事が出来ません。

自社オンラインサイトが充実していない為に実店舗も厳しい状況になり、共倒れになってしまう可能性があります。

そして、他社のオンラインで似たようなブランドの似たような商品を購入されてしまいます。

オンラインと実店舗の連携とAIの活用

次に、オンラインと実店舗を連携させて、尚且つ人工知能のAIを駆使し、実店舗でのサービスを充実させて行く事が今後、必要だと思います。

アメリカでは、本当に皆オンラインと実店舗を繋げて、実店舗の売り上げを上げる事に躍起になっています。

アマゾンは高級スーパーマーケットのホールフーズを買収して、実店舗とオンラインを繋げ、大々的な変革を実施しようとしてますし、アマゾン単体でも時代に逆行する様に実店舗をどんどんオープンさせてオンラインとの連携を駆使していますし、更に新しい試みとして、オンラインと繋げて移動式トラックの販売も開始しています。

そしてAIを駆使したアマゾンゴーでは、レジでの清算をしなくても商品を購入する事が出来るという実店舗を実験中です。

そして、それに続け!とばかりウォールマートをはじめ、他社も追随してきています。

アパレル小売店でもオンラインで購入し、お店でピックアップ(受け取り)の連携体制もどんどん増えてきています。

私の勤めている会社もオンライン客の獲得に躍起になっていますが、オンライン売り上げと実店舗売り上げが殺し合いにならない様にも努力もしています。

まとめ

今年2017年もあと2か月で終了してしまいます。しかし、アメリカ小売店業ど真ん中に身を置く私としては、これからが2017年のスタート時期とも言えます。何故なら11月半ばからホリデーシーズンと言われる、アメリカ全土でギフト購入が盛んになり、1年の中で最も売り上げを上げなくてはならない時なのです。

オンライン購入が主流となって来ているアメリカの小売業で、このショールームと化した実店舗の売り上げを上げて行く為に、皆必死に企業努力をしないといけません。

その為の対策として、「自社オンラインの充実」と「オンラインと実店舗の連携」があげられますが、私の立場、ポジションとしてはオンライン販売は部署外の為、実店舗チームの一人、マネージャー職の一人として、実店舗の売り上げを上げて行く為に、泥臭くて細かい事の積み重ねをして、相当な努力をして行かないといけません。これがアメリカ小売店業の現実だと思います。

しかし、これは日本の小売店も同様にオンライン販売の波、オンラインを活かした、更にはAIを活かした実店舗の波はどんどん押し寄せてくるはずです。

本当にアメリカの数年先は一体どうなっているのか、皆どうやって商品、食材を購入しているのか、予想も出来ない位、急変している事態だと思います。

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