アメリカ小売店の棚卸し方法と内容を教えます!

棚卸しを終えてホッとしている状況

遂に来ましたよ!棚卸しの時期が。。

あー、嫌だ嫌だ!と思っていたのですが(苦笑)、昨日、いや!昨夜、いや!今日の早朝に終わり、とりあえず一大イベントも終え一区切りがついたので、アメリカ小売店の棚卸しの内容を知りたいという珍しい人も居るかもしれないので、いや!きっといるはずなので、、詳細を明記します。(棚卸しで神経がぴーんと張りつめていた為、棚卸しが終わって朝4時位に家に着いてからも興奮状態で中々寝れずに、今朝は息子をプリスクールに連れて行かないと行けなかった為、完全な寝不足ハイですね。。)

さて、現在私の勤めているアメリカ小売店は大型店の為、商品数が半端なく多いんです!倉庫からの新商品のシッピングも当然の如く毎日20箱から100箱位届きます。ホリデーシーズン等の忙しい時期に、多い時は一日で200-300箱位届く時もあります。

今丁度、夏物から秋冬物に移り変わっている時期の為、SS/AW両シーズンの商品があり、店頭もストックルームも溢れんばかりの商品達、バックルームではまだ開封出来ていない新商品の箱等で、お店全体的どこもパンパン状態です。

そんな状況の中、棚卸しが実施される事になりました。

アメリカのお店によって違う棚卸しの周期と内容

私は過去2店舗、現在のお店を含めると、アメリカで3店舗の棚卸しを経験してきました。

A: 棚卸しの内容の違い

過去2店舗はアメリカで立ち上がった日系のお店と日本に本社がある完全に日本流の日系のお店と、現在のアメリカブランドのアメリカのお店です。

最初のお店は年に2回お店を閉店して、POS(Point of Sale)をベースに全ての商品をサイズ、数量毎にプリントアウトして、一気に確認していく作業でした。小さいお店だったので、スタッフ全員総がかりでやって、丸一日で完了させていました。

2店舗目は、何と!POSシステムもない超アナログ店だった為、毎月1回営業時間中に、全商品を台帳を見ながら棚卸していました。営業時間中という事もあり、また台帳との照らし合わせという超アナログだったので、大体3,4日位かけながらやっていました。

そして、現在のお店は年に1回、とても大がかりなイベント的な感じで、閉店後からスタートさせます。過去2店舗と大きく違う事は、棚卸専門業者という第3者を巻き込んでやる、という所です。そんな業者、仕事があるという事を初めて知りました。(しかし、世の中には色んな仕事がある物ですね。。)

B: 棚卸しの目的が若干違う

詳細に移る前に、棚卸しの目的に付いて明記します。

棚卸しの目的は当然、正確な商品在庫数、金額を把握する、間違っている内容を修正し、そのデーターを元に仕入れと売り上げが上手くまわっているかどうかの確認等の目的がありますが、過去の店によって若干目的が違うと感じます。

1店舗目のアメリカスタートの日系店は、棚卸によってどれだけ商品が無くなっているのか、という事も当然把握して修正しますが、2店舗目の日本本社の日系店はとにかく商品が無くなっていない事、間違いがないという事を前提に、毎月棚卸しをしていた為、1つでも商品が無くなっていたら大騒ぎです。。そうです、、商品は盗難、紛失されない、という事を前提にして考えていたのです。普通に日本で考えたら、当然で当たり前の事ですが、アメリカでは事情が変わって来ます。詳細は過去記事で。。アメリカ小売店での恐ろしい盗難事情と米国企業の対策

しかし、現在のアメリカブランド小売店の棚卸は、商品が無くなっている事を前提に、年に一回商品内容を修正して、何%の商品が紛失しているのか、というのを各店で把握して、紛失割合が多い店舗は注意を受ける事になります。

簡単に違いを言うと、A:商品紛失が無いという事を前提にして商品紛失を探し、もし一つでも紛失があったならば厳重注意を受けて、最終的にしぶしぶ修正するというのと、B:商品紛失している事を大前提にして、その多さの度合いによって注意を喚起し、同時にサクッと修正してしまうという違いです。

重点を置いているポイントが違うのです。

棚卸しの詳細

現在のアメリカ小売店は、棚卸しは準備が棚卸の80%だと言っている位、この棚卸の日の為に相当数の棚卸指南書的なドキュメントを読んで確認しておかないといけません。

特に今年は私は準責任者となった為、完全に内容を把握しないといけない為、仕事後や休日に数日かけてたっぷりある書類を読み込みました。しかし大変だった。。

そして、バックルームに沢山ある新商品のボックスを全てオープンして、店頭に出してしまわないといけません。又、店頭に出ている全ての商品がバーコートのタグが付いているか確認、ダメージ商品等の片づけ等、棚卸準備にもたっぷり時間がかかります。

細かくわけられた各エリア毎に第3者の業者がバーコードをスキャンして商品数と詳細を確認し、それを私達スタッフも商品数を確認する。もし間違いがあれば、再度確認して、修正をするという流れですが、業者の人達が間違える、間違える。。それの再確認、修正で相当時間がかかります。特にストックルームは商品が詰まっている為、間違えまくりですね。

お店オープン中にバックルームからスタートして、閉店と同時に店頭商品スタートです。結局最後まで手間取ったのが、一番最初にスタートしたストックルームでした。

そして終わったのが、というより無理やり終えた感じが否めないのですが、、午前3時過ぎでした。。長い!!

そして、重要書類、項目書類等を本社にメールして、全ての工程でドキュメントに詳細を明記している為、それら全てのドキュメント、資料等を本社に郵送します。

アメリカの他の大型店もこんな感じみたいですが、日本の大型店もきっとこんな感じでしょうね。

まとめ

小売店で働いている方はきっと共感してもらえると思いますが、大型店になればなるほど棚卸しは大変になります。

けれども、総じて小売店の棚卸しは大変です(ちなみにアメリカでは棚卸しの事をInventory インベントリーと言います)。

しかし、絶対的に必要ですし、とても大切なイベントですが、その内完全にロボット等が棚卸しをする時もそう遠くはないと思いますね。

そう言えば、スーパーマーケット等の食料品を扱っているお店の棚卸しはどんなやり方なんでしょうかね?生鮮食品等細かいし、商品数がハンパないですよね。。

そして日本の小売店の経験が無いので、逆に日本の棚卸しはどんな感じなのか興味がある所です。。