大人気!カリフォルニア州アーバインのタナカファームズから見るビジネスモデル

巨大な農場のタナカファームズ

先日家族でカリフォルニア州オレンジカウンティーのアーバイン市にあるタナカファームズという場所に行ってきました。

このタナカファームズは日系アメリカ人が代々引き継いでいる農場で、イチゴやスイカ狩りのトラックツアーがとても面白いという評判を聞き、家族で行ってみる事にしました。

場所はアーバインの一等地にドーン!とありました。とっても広ーい!アーバイン市はアメリカの中でも1番、2番目に安全で学校区レベルが高い為、家の値段、家賃がとても高い地域です。その一等地にこの巨大な土地!土地代は一体どうなっているんだろうか。。

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農場トラックツアーで、最後にはメロン狩りを経験しましたが、とっても楽しかったです。

普通にメロンツアーに行ってきた!というブログを書くのも面白くないので、ちょっとビジネス目線でタナカファームズを振り返ってみる事にします。

タナカファームズの様々なビジネス

まず、彼等がどんなビジネスをやっているのか見てみましょう。

A: スーパー等への卸し

農場なので、当然スーパー等への卸し販売をしているでしょう。これがメインの売り上げではないかと思います。

B: 農場で個人向け販売

個人向けに農場で採りたてほやほや販売です。野菜、果物、ナッツ類、ドリンクやおみやげ物も有り、とっても充実した品揃えでした。

これならば、きっと週に1回近所の人がスーパー代わりに野菜、果物を買いにくる事でしょう。それにプラスしてツアーに来た、比較的近所からの観光客もお土産物以外にも、野菜、果物等も購入して帰る事と思います。

C: イベント期間にクリスマスツリー、パンプキン等の販売

アメリカではクリスマスツリー、パンプキンはとっても需要があります。

クリスマスツリーはクリスマス2か月前位になると、空き地や駐車場等で販売を開始します。アメリカの多くの家族持ちの方は本物のツリーを購入して、子供と飾り付けを楽しむ事が一般的です。

日本ではクリスマスはカップル、子供のイベントという感じですが、アメリカでは家族単位で楽しむイベントです。

そして、パンプキンパッチとは、ハロウィン前にパンプキンを販売する場所の事で、単にパンプキンを販売するだけではなく、小さい遊園地やペッティングズーや子供が遊べるイベント会場になります。

ハロウィンもアメリカでは一大イベントですので、その代名詞であるパンプキンも飛ぶように売れます。

そういう注目されるイベントでも、タナカファームズはちゃんと新規客を取り込んでいます。

D: 一般客へのイチゴ狩り、スイカ狩りのトラックツアー

これが今回タナカファームズへ訪れた目的でした。季節によって内容を変えているみたいですが、今回はメロン狩りトラックツアーでした。

スイカは英語でWatermelonとメロンの一種なので、このメロンツアーはスイカとメロンが食べれる何ともお得なツアーです。

トラックに乗って、ツアーガイドが付き、農場の事や野菜の事等の説明を聞きながら約40分位のトラックツアーだったと思います。

息子はトラックに乗るだけでテンションが上がっていました。

途中途中で、コーンやニンジン等新鮮野菜を食べさせてくれて、ツアーの最後はお待ちかねのスイカとメロンです。とっても美味しく食べました。

さて、、ツアーの値段は一人$18です。私達のトラックには15人位が乗っていました。合計$270。次のトラックは最終便だったので、私達の約2倍位の人が乗っていました。単純に$500位。1回平均約$350位として、一日9回転しているので、一日約$3,150。

なるほど。。サブのビジネスとして考えると良い売り上げですが、この日は日曜日だったので、平日はこの約半分から2/3位の売り上げだと思いますし、当然スイカ、メロン代のコストと忘れてならないのはトラック運転手と2,3人のツアーガイドの人件費がかかる事ですね。

E: 学校と提携してトラックツアー

たまたま仕事場でアメリカ人スタッフと「昨日タナカファームズ行って、とても良かった」等と話していたら、「娘が小さい時に学校の遠足でトラックツアーに行ったよ。タナカファームズはとっても有名よ!」との事。

なるほど、学校と提携してツアーもやっているのか。。地域密着で学校と提携したら、最低でも年に一回は絶対に見込めるし、子供の教育にもとても良いので、おそらく近所の沢山の学校と提携している事だろうと思いました。

しかも、子供が遠足で行く、という事は親も必然とタナカファームズの存在を知り、おみやげももらって帰るだろうし、遠足後にきっと一度は訪れる事になるでしょうね。

F: フェイスペインティング等の娯楽イベントブース

ツアーに参加して帰り道に、ファイスペインティング、写真コーナー等、いくつかのブースがありました。お!無料のイベントかな?と思いブースを覗き込むと、全て有料のイベントでした。

子供連れだとついつい子供の為にやってあげようか、、と思ってしまいますよね。

ま、これ自体のビジネスは知れていますが、子供のワクワク感をかもし出す、という意味ではとても意味のある事かもしれません。

G: 個人、学校、教会等への契約作物運送販売

契約で週1回か2週間に1回、小、中、大ボックスで運送、もしくは自分でピックアップするというビジネスもやっています。

小ボックスは$17、中ボックスは$22、大ボックスは$33で、プラス運送費が$10。

一回一回の注文では無くて、契約販売という所がビジネスのポイントでしょうね。お客さんはその契約という流れに流されていきますからね。

そして特筆すべき点は、ボックスの内容は指定出来ずに、タナカファームズが毎回決めれるという所でしょうね。

私の様に洋服小売店で働いていると、売れない洋服はメチャクチャ安くても良いから売れる商品と一緒にして日本の福袋みたいにして売れたら良いのにな、、と思う事は多々あります。それ位要らない物が無くなるという事の大切さは身に染みて理解出来ます。

それが腐る食料品という事ならば、なおさらでしょうね。

売る方は自分で売る物を選ぶことが出来る、買う方は毎回ボックスの中身が違うという事に新鮮さを覚えて、需要と供給が上手く成り立っているビジネスだと思います。

まとめ

今の世の中、一つの事に絞ってやるという事はリスクが高くなります。勿論、中途半端にビジネスをやる、という意味では無く、色々と伏線を持っている事はとても大切な事だと思います。

アメリカ小売店はITやネット販売の波によって、劇的に変動しています。もはや今までの常識が全く持って時代遅れになってきている世の中です。

今回の農場経営も同じ事だと思います。普通にスーパーだけに卸していては、それらスーパーの影響をもろに受けてしまう為、このタナカファームズの様に直接個人客と商売をしていく必要性があると思います。

普通の農場はイチゴ狩りだけ、直送販売だけ、という伏線だと思いますが、商品販売ビジネスから一歩出て、商品を活かしたガイド付きのトラックツアーというのはとても面白いと思いますし、学校と提携したりして、エンターテインメントと教育とを混ぜて、色んな形で新規客を獲得しています。

又、Walk the Farmsと題して日本の震災で被害を負った農場へ寄付をするという目的で農場を歩くチャリティーイベントや、子供のがん撲滅の為のチャリティーイベント等の社会貢献活動も盛んに行っており、こういう部分からもとても好感が持てますし、このタナカファームズを応援しようという気にもなります。

とても面白いビジネスモデルで家族でも楽しむ事が出来ましたし、勉強にもなりました。

近所にお住まいの方はぜひ一度体験してみて下さい!

タナカファームズ