なぜ29歳で渡米を決めたか?

将来アメリカで働くなんて全く考えていなかった大学生時代

私が大学生の頃、卒業するまでに海外で1年でも留学してきたら?と母から言われた事があります。しかし、全くそんな考えは私の中にはありませんでした。高校、大学時代共に英語も苦手でしたし、海外旅行もその当時は1,2回のみで、特に海外に興味も無く、住むなんてとてもとても考えられない頃でした。大学卒業後はどこかの会社に就職するんだろうな、と漠然と考えていましたので、母には絶対に行かないと返事した様な記憶があります。そんな私が今ではアメリカで10年以上住み、永住権も取得し、この先もずっとアメリカ、少なくとも海外で生活していくんだろうな、という考えを持つようになっています。

渡米した理由

では、何故そんな海外とは無縁の私が渡米する事になったのか?しかも29歳という一般的に見ると遅い年齢で。理由はいくつかあります。一つの決定的な理由は、大学卒業後に就職した会社でパリ出張があり、そこで開かれていた展示会場で、小さな会社や聞いたことも無いような国からの企業が、大企業と同じ会場で共に競っているさまに、自分自身と置き換えると、自分は東京の狭い一部分のなんて小さい世界、狭い視野の中で生きてきたんでろう、、又その出張では海外をメインに働いている日本人商社の方に通訳、交渉を依頼していたのですが、その方が外国の方達と交渉をしているのを見て、海外の人達とコミュニケーションをとる事なんて全く考えられなかった私にはとてもかっこよく見えましたし、その時に、海外に出て視野を拡げないといけないと強く感じました。これが海外に出る事を決めた一番の理由です。

又、将来起業したいとも思っていましたが、今のままこの会社で働き、経験を積み、人脈を作り、その後独立したとしても、何か自分には根っこの人間としてのベースの部分が未熟ではないかと思い、上っ面でこれらの経験や人脈を活かして、もしかしたらしばらく上手くいったとしても、どこかで困難にぶつかった時に踏ん張って乗り越える事が出来ないかもしれないと感じました。そこで、海外の真っ新なベースで、ゼロからというよりも、人脈も何も無く英語力も含めてマイナスからもう一度スタートして、ぶつかるであろう壁を何回も何回も乗り越えて、何か人間としてのベースの強い部分が出来るのではないかと思いました。

30歳前の葛藤

パリ出張が26,7歳位の時で、その当時は仕事の上下の波はありましたが、面白いと感じる事もあり、部下もいたので、30過ぎ位まではこの会社に残り、ある程度の結果を残してから海外に行こうと考えていましたが、30が近づくにつれて、このまま30歳を過ぎてしまって良いのだろうか、と何回も考える様になりました。30過ぎの方だと多かれ少なかれ同じ様な感情は経験したのではないでしょうか?動くなら30歳になる前にしたいと強く考える様にもなりました。

勿論アメリカに来てまじまじと実感したのは、多くの留学生は10代後半の高校卒業生か20代前半の大学休学生か卒業生がほとんどでした。私みたいな30手前の人は数える程でした。勿論、大学院留学や駐在員でいきなり来る方等は違うと思いますが、私の場合は語学力が乏しかった為、まずは語学学校に3か月通いましたので、なんで自分がこの環境にこの歳でいるんだろう、と落胆しました。当然、留学前に語学をきちんと取得することでもっと良い道があったとは思いますが、30歳位での留学自体に問題はないと思います。理由はまたそのうち明記したいと思います。

アメリカで働く為の選択肢

前述の様に29歳での渡米でしたので、ただ単に語学留学ではなく、最終的にはアメリカで働くというのを目的にしていました。但し、働く為にはビザの問題があります。なので、ファッション業界で働くにはファッション系の学位か、融通性が利くビジネス系の学位を取る必要がありました。学位を取る事が出来ると、OPT(optional practical training)という1年間働く事が出来る権利を取得する事が出来ます。コミュニティーカレッジでファッション系の学部を選ぶか、すでに日本で大学の学部卒なので、大学院でビジネスの学位を取得するか、という2択をまずは目標としていました。

これが私の海外へ渡った理由です。では何故アメリカロサンゼルスなのか?それはまた次回で!