アメリカ大手オーガニックスーパーマーケットのホールフーズをアマゾンが買収
このニュースは衝撃過ぎました。。
アメリカのオーガニック食材をメインに取り扱っているアメリカ大手グローサリーストアのホールフーズを何とアマゾンが買収するとは!
Whole Foods Market(ホールフーズマーケット)は日本にはまだ無いので、ご存知ではない方もいらっしゃるかも知れません。
私はホールフーズはとても気になる存在で、というのもオーガニックという、まさしく今の世の健康志向の流れに沿っているコンセプトのスーパーマーケットで、実際に高級志向、健康志向の人々に受け入れられており、ホールフーズに行くといつもお店に活気があります。
しかし、ホールフーズは異常に高い値段設定をしていると叩かれる事もあったりして、ここ数年は伸び悩んでいました。私はホールフーズの株の買い時のタイミングをいつも計っていたので、株の動向を時々チェックしていました。
昨日ふとホールフーズの株を見てみると、何と一気に29%も株価がアップしているではないですか!何が起こったんだと調べると、アマゾンがホールフーズを買収した、という衝撃的なニュース。
アメリカでは勿論、日本を含めて世界中に衝撃を与えたのではないでしょうか。
しかし、アマゾンが買うとか。。全く想像もしていませんでした。
あり得ないですけど、、ウォールマートやターゲットを買収なら、まだ、、受け入れられるかも??知れませんが。何となく同じ層の客層、ネット販売にも力を入れている競合相手という意味で。でも、やっぱりあり得ないですが(笑)。。
高級志向、グローサリーストアー(食料品を取り扱うスーパーマーケット)、しかもオーガニックがメインのお店。
何かアマゾンとは全くかけ離れているイメージでした。
お互いのメリット分析
アマゾン側のメリットは、実際にアマゾンでもアマゾンフレッシュで食料品の販売をしているので、そこにホールフーズが取り扱っているオーガニック商品も販売していく、というのは理解出来ます。
アマゾンは比較的安い値段での販売、若い人がターゲットというイメージのありますが、今までにない高級志向の客層も取り込む事が出来る。
それに、アマゾンはアマゾン自体の実店舗をどんどんオープンして来ていますが、さらに食料品の実店舗を得る事によって、さらに実店舗経営を加速させていけます。
ホールフーズ側のメリットは、アマゾンという巨大バックボーンが出来た事により、当然ここ数年の経営難から抜け出せる可能性が出てきた。
ネット販売という点では相当出遅れていたホールフーズにとって、アマゾンの強力なネット販売網を活かす事が出来るというのは、とても強力な手助けとなる。
こうやって分析してみると、納得の買収と言えるかもしれませんね。
まとめ
今、アメリカでは小売店が激変しています。
私自身アメリカの小売店で長く働いているので、実際にこの変化を肌で感じます。
丁度、昨日オンラインで購入した男性が来店して返品したい、と日本円で約15万円分の返品がありました。その男性の購入金額自体が20万円弱位でした。
なんと20万円分も洋服をオンラインで購入しているのです。。
それ位、容易にオンラインでサイズの確かでない洋服を購入出来る様になり、わざわざ送り返す必要も無く、お店で返品出来るのです。
まさしく実店舗販売からネット販売へのお客さんの意識の変化の現れと言えるでしょう。
実店舗でも購入方法で大きな変化が始まっています!
レジで会計をしなくてもモバイルで会計を済ませてしまうシステム、小売店、レストラン等でのデリバリーシステム、ネットでオーダーしてお店で車から出る事なくドライブスルーで受け取るシステム等に見れるモバイル、ネットを通しての購入。
こういう流れに乗れていない小売店は凄い勢いで下降線をたどっています。
商品に自信があるから、それを信じてお店で普通に販売さえしていれば良い、常連客が付いてきてくれるはず!等という考えはもう通用しません。
そして、今高級オーガニックスーパーのホールフーズとネット販売最大手のアマゾンが手を組むという驚きの買収劇。
アマゾンに対抗してきたアメリカ大手の小売店ウォールマートは脅威を感じている事でしょう。
単に本をネットで販売していた会社が今ではkindleを使いタブレットで本を読むという習慣を作り出し、食料品や洋服をはじめありとあらゆる物をネットで販売し、独自のドラマ、映画を作成し、音楽配信事業にも参入、さらには実店舗経営も始め出した。
しかもこの変化はたかだか20年の間に起こった内容です。。
アメリカでは、これから起こっていく急激な変化にしっかり対応していかないといけません。
日本もこのアメリカ小売店、ネット販売の変化と同じ事がすごい勢いで起こっていくでしょうね。